雨の日の名作、Parabootシャンボードの罠。インソールの沈み込みを計算した「マイナス1インチ」の法則

こんにちは!
革靴愛が止まらない皆様、いつも「JUST LIKE HERE」を訪れていただきありがとうございます。

今回は、革靴好きなら誰もが一度は通る道、そして誰もが一度は「サイズ選び」で頭を抱える名作、Paraboot(パラブーツ)の「Chambord(シャンボード)」について深掘りしたいと思います。

「雨の日の相棒」として名高いこの一足。しかし、その実態は「選ぶのが最も難しい靴」の一つかもしれません。長く付き合うための一歩を、一緒に見ていきましょう。


目次

雨の日の絶対王者、シャンボード。

「雨が降ったらシャンボード」 もはや靴好きの間では合言葉のようになっていますよね。

  • 独自になめされた、油分たっぷりのリスレザー(Lisse Leather)
  • 浸水を防ぐノルヴェイジャン・ウェルト製法
  • 自社製の堅牢なテックスソール

これほどまでに悪天候を味方につけるスペックを備えたUチップは他にありません。しかし、そのスペックに惚れ込んで手に入れた後、多くのファンを悩ませるのが「サイズ感の変化」です。

「1インチは沈む」という衝撃の事実

シャンボードを履き始めて数ヶ月。多くの人が「あれ、なんだか緩くなったな?」と感じ始めます。

実は、シャンボードのインソール(インソック)の下には、クッション材となるコルクがこれでもかと敷き詰められています。履き込むほどに自分の足型に合わせて沈み込み、フィット感が増すのが本来の魅力ですが……

シャンボードの場合、最終的に「1インチ(約1cm)」分くらいサイズが大きくなる感覚があります。

新品の時に「ちょうどいいな」と思って選んでしまうと、半年後には「中で足が泳いでしまう」という悲劇が起こりやすいのです。

実は「日本人には合いにくい」ワイズ(幅)問題

さらに厄介なのが、シャンボードの木型(ラスト)です。

フランス生まれのこの靴は、欧米人の足型に合わせて「甲が高く、幅(ワイズ)が狭い」設計になっています。 一方で、私たち日本人の多くは「甲が低く、幅が広い」足。

  1. 幅に合わせて選ぶと、踵がガバガバになる
  2. 長さに合わせて選ぶと、横幅がキツすぎて痛い

この「シャンボード・パラドックス」に陥り、泣く泣く手放した方を私は何人も見てきました。


結論:購入時の「正解」はこれだ

では、どうすればシャンボードと幸せな関係を築けるのか? 「JUST LIKE HERE」が推奨する結論はこれです。

「普段より1インチ小さいサイズを選び、修行期間を経て調整する」

最初は「少しタイトすぎるかな?」と感じるくらい(具体的には、ハーフサイズから1サイズ下)を選ぶのが鉄則です。

長く愛用するための調整術

  • 修行期間: 最初の数週間は着用時間を考えながら我慢して履く。
  • インソール調整: 沈みきった後は、タンパッドや薄いインソールを入れて微調整する。

最後に

シャンボードは、決して「最初から100点の履き心地」を提供してくれる靴ではありません。
しかし、サイズ選びのハードルを越え、自分の足に馴染みきったシャンボードは、文字通り「雨の日革靴として人生の相棒」になります。

もしサイズ選びに迷ったら、ぜひ私たちに相談してくださいね。

皆さんの足元が、雨の日でも最高に輝くことを願って。

JUST LIKE HERE
尾形

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